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515 インク(埼玉県)
革の魅力


県産シカ革で伝統の印伝

甲州印伝製造販売の「印傳の山本」(甲府市朝気3丁目、山本誠社長)は、山梨県産のシカ革と国産の漆を使った印伝の製作に乗り出す。
外国産の原材料が主流の中、従来使われていた国産素材を採用。地場産業のジュエリー加工を生かした留め具や
郡内織物の裏地なども取り入れ、「純国産の印伝」として売り出す考えだ。
 山本社長は、印伝の唯一の伝統工芸士。近年、山梨以外の国内産地の印伝製品が出回り、競争が激化していることから、
歴史ある甲州印伝の認知度を高めようと企画した。
 同社によると、現在、印伝に使用されているシカ革は、品質や供給量が安定している中国や北米など外国産がほとんど。
同社では富士河口湖町の猟師から県産のシカ革や角を仕入れ、差別化を図る。肉は食用として利用されているが、
革は廃棄処分になっていて、資源の有効利用にもつながるという。
 地元宝飾メーカーや郡内織物メーカーなどと連携し、印伝製品に使う留め具などの材料を共同開発することも計画。
シカ革の丈夫さや軽さ、しなやかさを生かした商品の開発を進めていて、ゴルフバッグやグローブといったゴルフ用品や楽器入れなど、
これまでの印伝製品にはなかったアイテムを検討している。
 夏までに試作品を製作。8月に中国・上海で開かれる上海国際ギフト展に出展する計画で、「吟朧ぎんろう」のブランド名で売り出す。
国内のゴルフフェアなどにも出品し、販路開拓を目指す。
 同事業は、経済産業省の「地域産業資源活用事業計画」に認定されている。山本社長は「国産素材にこだわった昔ながらの
印伝を使った商品を開発することで、印伝の可能性を切り開きたい」と話している。

http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/03/12/4.html