[ストラスブール(フランス) 9日 ロイター]
バローゾ欧州委員長は、ソブリン債クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)に関し、
現物の裏付けがない空売り(ネイキッド・ショート・セリング)の禁止を検討していく方針を示した。
委員長は9日の欧州議会で、欧州委員会として、今後の20カ国・地域(G20)首脳会合で
CDSに関連した投機を協議事項としてとりあげたいとの意向を示した。
ギリシャ債務CDSに対する投機的取引が、同国の財政問題を悪化させたとの認識を示し
「ソブリン債CDSについて、新たに特定の問題として熟考することが必要だ」と述べた。
短期的に、特にネーキッド・ショート・セリングに対し国際的に協調していかなければならないとの考えを示し
「欧州委として、純粋に投機を目的としたソブリン債CDSについて、空売り禁止の妥当性を綿密に検討していく」と語った。
欧州連合(EU)財務相と欧州委員会は、3月16日の理事会でソブリン債CDSの投機抑制に向け対策などを協議する見通し。
ソース:ロイター
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100310-00000637-reu-bus_all