通学マナーや法令順守…大学生に「常識」指導
通学態度からゴミの分別、法令順守――。
各地の大学で、新入生らに社会生活のマナーやモラルを指導する試みが次々と始まっている。
常識的な内容なのだが、大学関係者からは「最近の学生のモラル低下を考えれば仕方ない」との嘆息も漏れる。
携帯電話をかけながら自転車に乗ったり、カップめんを食べながら歩いたり……。
新入生を迎えるこの4月、通学路でそんな行為に目を光らせるのは、
東京都国立市の東京女子体育大・同短大だ。
JR西国立駅からキャンパスまで800メートル区間の10地点に、
腕章を付けた女子学生が1週間、交代で立ち、「通学マナー」を指導する予定だ。
近隣住民から苦情が相次いだため、大学側の提案で、1年ほど前から年度初めなどに行っており、
2年の三川沙紀さん(20)は「同じ学生の声は身に染みて、効果的です」と話す。
ここ数年、学生の大麻所持事件などが相次いだ京都大は4月から、新入生に法令順守の大切さを教える特別講義をスタートさせる。
薬物の危険性をビデオで呼びかけるなどの内容で、講義は2011年度から単位に認定される見通しだ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100303-OYT1T00709.htm