詐欺事件の被害者の女性に取調室でわいせつな行為をしたとして、愛知県警は23日、特別公務員暴行陵虐の疑いで、
岡崎署刑事課係長の警部補鈴木卓彦容疑者(49)を逮捕した。「性的欲求を抑えられなかった」と供述しているという。
逮捕容疑は昨年6〜7月、詐欺事件の被害を届けた40代の会社役員女性=名古屋市=に、岡崎署取調室で事情聴取中、
6回にわたり、体に触るなどわいせつな行為をして陵虐した疑い。
県警の原山進警務部長は「深くおわび申し上げる。厳正な処分を行い、再発防止策を徹底する」とコメントした。
県警によると、昨年5月上旬に女性から岡崎署に被害の相談があり、鈴木容疑者や別の捜査員が取調室で20回以上、聴取した。
女性が「(鈴木容疑者の)行為を県警本部に明かす」と話したため、鈴木容疑者が1月に上司の刑事課長に報告、県警刑事総務課が調べていた。
愛知県警では、女性の被害者や参考人については複数で聴取するか、1人で対応する場合は取調室のドアをすべて開けるよう
指導していた。鈴木容疑者はわいせつ行為の時はドアを十数センチしか開けていなかったという。
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