サイバーシティー津田沼、映画の灯消える
津田沼パルコB館(船橋市)にある映画館「津田沼テアトルシネパーク」が今月いっぱいで閉館、繁華街の津田沼から映画館が消える。
ミニシアター作品などの企画上映も頻繁に行い、地域の映画ファンに愛されてきたが、観客は年々減り続けていた。
最後の土日の27、28日夜には映画館を舞台にした名作「ニュー・シネマ・パラダイス」を上映する。(堤恭太)
同館は、170席と145席の二つのスクリーンを持ち、1985年11月にオープンした。
ビルの6階にあり、フロアの構造上の制約から、通常のように観客席の後ろから映写する方法がとれず、スクリーンの後ろから映写し、鏡に一度反射させる珍しい方法を採っている。
94年12月からはパルコに代わって東京テアトルが経営している。
中略
最後の上映作品は「ニュー・シネマ・パラダイス(通常版)」。89年に公開されたジュゼッペ・トルナトーレ監督のイタリア映画で、映画監督の回想で始まり、
映画に熱中した少年時代、映写技師との友情などが映画館を舞台に詩情豊かに映し出される名作だ。
木幡支配人は「この映画を最後に上映するのは、ちょっとずるいかなと思ったけれども、映画館はみんなが思い出を持っている場所なのでいいかなと決めました」。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の上映開始時間は、27日が午後5時40分と同8時。
28日は午後6時半。料金千円。昼間は現在上映中の「おとうと」と「ゴールデンスランバー」を続ける。
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