日本記録メディア工業会(JRIA)は24日、BDやDVD、ビデオテープなどの記録メディアの世界需要予測を
発表した。
対象となる記録メディアとして、これまで青紫色レーザーディスクとして発表してきた次世代光ディスクを
Blu-ray Disc(BD)に一本化。そのほかのメディアは、DVD±R、DVD±RW、CD-R/RW、オーディオテープ、
録音用MD、ビデオテープ、ムービーテープ(ミニDVカセット)、フロッピーディスク(FDD)。小型メモリーカード。
BDは前年増。12年までに国内2億枚を突破
BDの世界需要は、2009年の推定実績が前年比244%増の4,400万枚、2010年予測は同223%の9,800万枚、
2011年予測は同189%の1億8,500万枚、2012年予測は同168%の3億1,000万枚と発表。
構成は国内需要が中心となっており、2010年の国内需要の構成比は83%となっている。JRIAは
「国内市場では、DVDレコーダからからBDレコーダへの買い替えが進み、BDレコーダ内蔵テレビの普及など
明るい材料が多く、2012年には2億枚を超える需要規模を見込む」と分析する。
そのほか光ディスクは減少基調
追記型の記録型DVDの需要については、2010年は前年比94%の49億6,100万枚、2011年は
46億6,700万枚(同94%)、2012年は43億7,200万枚(同94%)で減少基調と分析。「将来はBDへの需要の
シフトが予測される」としている。
書換型の記録型DVDについても、2010年が2億8,000万枚(前年比84%)、2011年は2億3,600万枚(同84%)、
2012年は1億9,800万枚(同84%)と減少を予測。減少の主な要因について、「近い容量で競合する
小型メモリーカードやUSBメモリなどにアクセス速度で劣るのと、書換型ストレージとしてのポータブルHDDや
HDDレコーダの普及が考えられる」としている。
メモリカードは好調に推移。磁気メディアは大幅な減少
SDカード、メモリースティック、CFカード、xDピクチャーカード、スマートメディア、MMCを含む
小型メモリーカードの日本需要予測も発表。2010年が前年比108%の7,000万枚、2011年が同109%の
7,600万枚、2012年が同105%の8,000万枚と予測。容量別内訳では、4GB以上の2010年構成比が44%、
2012年には77%に達し、大容量化が加速すると分析している。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100224_350939.html