16日、ジャーナリストで構成される国際NGO団体、The Committee to Protect Journalists(CPJ)が、
東京有楽町にある外国特派員協会で国際会議を開催した。会議ではジャーナリズムへの弾圧の現状とともに、
報道の自由を守る上での今後の課題について問題提起がなされた。
ニューヨークを本部に置くCPJは、主にジャーナリストの安全・人権・労働などを擁護する活動を展開し、
これまで多くの拘束されたジャーナリストの救済のため、現地政府に掛け合い、ジャーナリストたちの解放を
実現させてきたNGOである。この日は2009年度の活動報告と「最前線の現場とインターネット中継」という
テーマでパネルディスカッションが行われた。
このパネル会議の中で特に注目されたのは、世界の市民記者・プロガー記者たちの存在だ。
パネリストとして参加したフィリピンのABS放送のマリア・レッサ副社長は自国で発生したジャーナリストの迫害について
「二度とこんなことが起きてはならない」と強調しつつ、フィリピンのジャーナリスト大量虐殺を報じたのは、
いわゆるブロガー、市民記者の存在だったと語り、「彼はおそらくフィリピンの軍人だったのだろう。
インターネットカフェから迫害の情報を配信したということだが、発覚すれば彼は殺害されていたかもしれない」と述べ
市民記者とインターネットの存在が、知られざる迫害状況を世界に知らしめることになったことを紹介した。
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http://www.janjannews.jp/archives/2657771.html