五輪カーリング:日本、ミスで加に惜敗 目黒の復調がカギ
◆バンクーバー五輪第6日(17日)
五輪3大会連続でメダルを獲得している優勝候補・カナダに善戦したものの、ミスの恐ろしさも痛感した
試合だった。殊勲の星を逃した司令塔の目黒は「チャンスは多かったが、ミスをすると勝てない」と振り返った。
5−4で迎えた第8エンド。不利とされる先行ながら目黒の最終投を残し、ハウス(円)内には
日本のストーンが二つだけというチャンスが来た。目黒は相手ストーンを妨害できる場所に置こうと投じたが、
わずかに強すぎて、狙いより奥にいってしまう。このミスをカナダは生かし、中心に最も近い位置にストーンを
きっちり置いて同点とした。「練習してきたものが出せていない」と目黒。
阿部晋也監督が「(カナダは)決めるべき時に決めてきた」と脱帽した、勝負強さの差が勝敗を分けた。
米国を破り、カナダを追い詰めるなど手応えは得ている日本。しかし今後も、18日に09年世界選手権優勝の
中国、19日に02年五輪王者の英国と、厳しい対戦相手が続く。準決勝進出に、許される負け数は
「3」と見られるが、この連戦を1敗以内でしのげるか。阿部監督が「まだ実力を出しきれていない」と言う
目黒の復調がカギとなりそうだ。【飯山太郎】
http://mainichi.jp/enta/sports/news/20100219k0000m050022000c.html