スンダランド・ウンピョウは遺伝子を研究した結果、数年前に新種に分類され、08年には国際自然保護連合 (International Union for the Conservation of Nature、IUCN)によって絶滅危惧(ぐ)種に指定された。東南アジ ア大陸に生息するウンピョウは、過去にはすべて同一種だったと考えられている。 マレーシア国立サバ大学(University Sabah Malaysia)で肉食動物を中心にフィールド科学研究を行うアズラン・ モハメド(Azlan Mohamed)氏によると、スンダランド・ウンピョウはボルネオ島最大の捕食動物だ。夜行性な上、 数が少ないため、同島での生息数を含めその生態についてはほとんど知られていない。ボルネオ島の低地で 見られることがあるほか、伐採後の森林地帯でもわずかながら確認されている。 モハメド氏らは、独ライプニッツ野生動物研究所(Leibnez Institute for Zoo and Wildlife Research)のアンドレ アス・ウィルティング(Andreas Wilting)氏が率いる調査の中で、スンダランド・ウンピョウに食べられた後のサン バーシカの死がいを発見した。
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