電動アシスト自転車が大人気 業務用でも
電力で人がこぐ力をアシストする電動アシスト自転車の人気が
再び高まっている。1993年の登場以来、毎年、着実に市場を拡大してきた
電動アシスト自転車だが、2008年12月に道路交通法の法令が改正された
ことによって、従来は人の力とアシスト力の割合が「1:1」とされていたのが、
「1:2」まで高めることが可能となった。アシスト力の向上によって、こぎ出し
の安定性が高まったため、特に幼児を乗せての走行や荷物を積んでの走行が
容易となり、主婦層や業務用途での需要が高まっているのだ。
通常の自転車に比べ、わずかな力で行動範囲を広げることができるのが電動ア
シスト自転車のメリット。電気を使う分、エネルギーを消費するが、自動車や原付
バイクなどから自転車への乗り換えのハードルが低くなることで、大幅な二酸化
炭素(CO2)の削減が期待できる。
実際、このメリットに着目した宅配事業や営業業務などの分野でも、電動アシスト
自転車導入の動きは活発化している。宅配大手のヤマト運輸では、2002年より市街地
や住宅密集地向けに「新スリーター」と呼ばれるリアカー付き電動アシスト自転車の導入
を進めている。市販の電動アシスト自転車で特注のリアカーを引く方式で、全国で
約1700台が稼働しているという。新スリーター導入によるCO2削減量は試算していない
とのことだが、新スリーターを3台導入することで集配用の2tトラックを1台減らしたという
事例もあり、集配時におけるCO2削減に貢献していることは間違いない。
http://eco.nikkeibp.co.jp/em/report/203/index.shtml 依頼448