ニートや引きこもり 「やればできる」「やればできる」「やればできる」「やればできる」

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1 ミキサー(アラバマ州)

 就職も進学もせず職業訓練も受けていないニートや引きこもりだった青年4人が、北海道や東京から沖縄を目指し、自転車の旅を続けている。
10日、鹿児島市に到着した4人は、九州電力川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)の感電事故で入院中の男性を見舞い、男性の知人から預かった千羽鶴を家族に手渡した。

 4人は、いずれも北海道千歳市の農業生産法人「耕せ・にっぽん」で働く松島裕太さん(26)、大里優也さん(19)、船越倫綱(のりつな)さん(18)、
津末燎拡(あきひろ)さん(17)。夢が持てなかったり、いじめに遭ったりしたのが原因でニートや引きこもりを経験したが、今は農業を通して仲間や社会とのつながりを感じるようになったという。

 自転車の旅は、松島さんが2008年に「もっと自信をつけたい」と、1カ月かけて北海道から東京までを走破したのがきっかけだった。
今年1月からは3人も加わり、東京から同法人の農場がある沖縄県糸満市に向けて再出発。
知人の家などに泊まりながら、1カ月かけて鹿児島市にたどり着いた。糸満市には14日に到着予定という。

 今月2日には北九州市で、1月末の川内原発の感電事故で負傷した男性の友人宅に偶然、宿泊。
「けがをした人たちに届けてほしい」と千羽鶴2束を託されて10日、男性が入院する鹿児島市内の病院を訪れた。
松島さんは「旅を通してたくさんの人に支えられていることを感じた。やればできる。一人じゃない。ニートや引きこもりの人に訴えていきたい」と話している。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/151844