シーシェパードが日本の捕鯨船に侵入し「3億円よこせ」
水産庁に入った連絡によると、日本時間15日午前9時ごろ、南極海で米国の反捕鯨団体シー・シェパード(SS)のメンバー1人が、日本の調査捕鯨船団の第2昭南丸(712トン)に侵入した。
メンバーは乗り込んできた際に右手の親指をけがしたが、軽傷。乗組員にけがはなく、船体の損傷もない。
同庁によると、侵入したのは、1月6日(日本時間)に第2昭南丸と衝突して大破した小型高速船アディ・ギル号(26トン)の船長。水上バイクで近づき、気づかないうちに乗り込んでいたという。
乗り込んだ船長は持っていた書簡を第2昭南丸の船長に手渡した後、船内で保護されている。
その後、SSのスティーブ・アーウィン号が近づき、日本人とみられるメンバーが拡声機を使って「衝突の責任は第2昭南丸にある。3億円を請求する。ニュージーランドに向け航行せよ」と日本語で書簡の内容を呼び掛けた。
今期の調査捕鯨で、SSのメンバーが日本の船に侵入したのは初めて。2008年1月には第2勇新丸(747トン)にSSの男2人が乗り込んできたため、一時身柄を拘束したことがある。
http://www.asahi.com/national/update/0215/TKY201002150120.html