ブラームスって一発すらないよね
ベルリン・フィル来日「コンマスの樫本、集中力ある」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスター、ダニエル・シュタープラバらがつくる
フィルハーモニア・カルテットベルリンがこのほど来日公演を行った。
ベルリン・フィルで同じ第1コンマスが内定している樫本大進の印象などをシュタープラバらに聞いた。
ベルリン・フィルでは昨春まで安永徹が第1コンマスを務め、今は樫本が試用期間中だ。
「樫本も安永と同じメンタリティーを持っている。集中力があり、常に周到な準備を怠らず、ベストの結果を出そうとしている」
とシュタープラバ。
樫本は30歳だが、「自分も28歳で入団した。コンマスは最初は大変だが、場を与えられることで成長していく」と話す。
ベルリン・フィルで第2バイオリン首席奏者のクリスティアン・シュターデルマンも「樫本は楽団員として30年以上のキャリアを
重ねた安永の後をたどっている」とみる。
芸術監督のサイモン・ラトルは今年、9シーズン目に入る。
「ラトルは、フルトベングラーやカラヤンら楽団の偉大な指揮者を意識して古典的なドイツ音楽にやや慎重だった。
だが最近は、ベートーベンやブラームスも積極的に取り上げるようになった」とシュターデルマン。シュタープラバは
「ブラームスの交響曲シリーズは数回演奏したが、その度に良くなっている」と話す。
レパートリー拡大の一方で音が軽くなったとも評されるベルリン・フィル。
「いろいろなスタイルの指揮に柔軟に対応することが以前より多く求められていることは事実。
その上で楽団の個性も守らなければ」と2人は語った。
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201002040273.html