【ポルトープランス共同】ハイチ大地震の最大被災地、首都ポルトープランスで、世界食糧計画
(WFP)などが先月末に導入したコメ引き換えクーポンを割り当てる地元世話役が被災者に現金を
要求したり、知人に横流ししたりする例が続発。配給を正当に受けられないとして被災者が怒りを
募らせている。
クーポンは1世帯当たりコメ25キロと交換でき、コメの受け取りは原則女性に限定した。しかし、
どの世帯にクーポンを配るかは各地区の世話役に一任され、1枚につき50グールド(約113円)を
要求された例もあるという。
首都の競技場で避難生活を送る女性(51)は「クーポンを配る人が友達にあげたりしているので、
配給が回ってこない。不正よ」と怒りをあらわにした。
またロイター通信によると、約1万2千人が暮らす首都近隣のテント村では「救援物資」と書かれた
コメ袋を堂々と道端に並べ、1カップ当たり22グールドで売る複数の露天商も登場している。
国連は、1月末時点で約1万6700世帯に377トンのコメが配られたとしている。
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020501000190.html