就職内定「氷河期」並み …文系は勿論だが、工学部でも内定率1割減
不況の波が、新卒予定の県内大学生を直撃している。宮崎労働局の調査によると、この春に卒業を控えた大学生のうち、求職者の就職内定率は56・1%(2009年末現在)。
5年ぶりに50%台の水準に悪化し、「就職氷河期」と呼ばれた00年前後に匹敵する厳しさだ。
1月28日に宮崎大学(宮崎市)であった企業説明会。大手情報通信会社や製造、サービス、建設業など12社が各講義室に分かれて説明会を開いた。
宮大の3年生をはじめ、近隣の大学からも学生が詰めかけた。
宮崎大によると09年末時点の新卒予定者のうち、就職希望の学生で内定を得たのは45%。08年同期は約55%だった。
特に文系が厳しいが「これまで比較的内定を取りやすかった工学部も製造業などからの求人が減り、1割近く内定率が下がった」と担当者。
同大教育文化学部4年の女子学生(22)は疲れ切っている。1月28日に卒業論文を出し終え、3月には卒業だ。
東京での広告業界の仕事を目指し、この1年間で50社にエントリー。約15社の面接を受けたが、全部だめだった。東京までの往復は学割を使っても2万5千円はかかる。
4年間のアルバイトでためた貯金を使い、飛行機代やホテル代を親と折半。借りている奨学金もあり、卒業までには就職を決めたいが「どこでも良い」という気持ちにはなれない。
ハローワークにも登録し、今は県内企業も視野に入れて就職活動を続ける。
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