今の日本サッカー界には守りのかなめも努められる人材が必要

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154 ローラーボール(アラバマ州)
ずっと溜まっていたことを書く

サブタイトルの使い方が良かった。
そこに「はじめて」という言葉を積み重ねることによって、
最終話のサブタイトル「そして、はじめての…」における三点リーダが反復の機能を持たされ、
最終話の先、すなわち未来に向かって「はじめて」が反復されるように働く。
この反復が物語と手を取り合って、かなが、楽しいことや嬉しいこと、
最終話にもある自転車の練習の際の「転倒/失敗」などのいろんな「はじめて」を未来へ向かって反復していく、という
非常に胸が空く爽快な時間的奥行を感じさせる。

そしてこの反復性を我々に働かせながらこの作品を見るとき、
ずっと大きく成長したかなは、毎日付けることを続けていた「かなめも」を、最終話の如く、時折見返しながら
自分を大きく成長させた過去の様々な体験を胸の中に「反復」し、その思いに浸るだろう、
ということを当然期待できるわけである、
そうしたとき、我々もまたこの「かなめも」という作品を将来見返し「反復」して、懐かしい感情やはじめての発見
に浸るのではないかと思わせ、その思いが我々とこの作品を協調的に未来へと向かわせるのである、
この意味で「かなめも」という作品は、未来へ向かって「開かれている」