【自民崩壊拍車】1票の格差2倍違憲判決
http://www.asahi.com/national/update/0125/OSK201001250083.html 一票の格差2倍強、広島高裁も「違憲」 09年衆院選
2010年1月25日15時9分
「一票の格差」が最大2倍強だった昨夏の衆院選は、法の下の平等を定めた憲法に違反するとして、
広島市の男性が地元・広島1区の選挙無効を求めた訴訟の判決が25日、広島高裁であった。
広田聡(ひろた・さとし)裁判長は、現行の選挙区割りで実施された選挙を「違憲」と判断した。
選挙無効の請求については、混乱を招くとして棄却した。
昨年8月の衆院選での一票の格差を問う訴訟は、全国7高裁と福岡高裁那覇支部に提訴されている。
昨年12月の大阪高裁に続いて違憲判決が出たことで、定数配分の見直し論議に影響を与える可能性がある。
札幌、東京、名古屋、高松、福岡の5高裁と福岡高裁那覇支部でも3月までに判決が言い渡される予定。
公職選挙法では選挙の効力をめぐる裁判の提訴先は高裁とされている。
判決によると、昨夏の衆院選で、当日有権者数が最多の千葉4区(48万7837人)と最少の
高知3区(21万1750人)の間には、一票の価値に2.30倍の格差があった。一方、
男性が住む広島1区(31万1170人)と高知3区では、全300選挙区中、200番目にあたる1.47倍の格差だった。
被告の広島県選挙管理委員会側は、衆院選で3倍未満の格差なら合憲▽投票価値の平等だけでなく、
人口密度や地理的状況なども考慮して定めた区割りは、国会の裁量権の範囲内――などとしてきた
最高裁判例を挙げ、請求の棄却を求めていた。