経済的理由で退学の私立高生、過去最多の恐れ
家庭の困窮など経済的な理由で退学する全国の私立高校生の割合が、全国私立学校
教職員組合連合(私教連)が1998年に調査を始めて以来、過去最悪になりそうだ。
一昨年秋以来の世界同時不況の影響とみられ、卒業や進級を前に学費納入を迫られる
ため退学者が増える年度末を控え、教師や生徒らは危機感を募らせている。
バブル崩壊後の不況が長引いて中退者が目立ち始めたという教師らの声を受け、
私教連は退学者の全国調査を始めた。調査を始めた98年度には経済的な理由による
退学率は0.13%で、2006年度までの平均は0.15%だった。不況とともに
経済格差が広がり、07年度は最悪の0.21%、08年度も0.20%の高水準だった。
回答校数は全私立校の約4分の1に当たるため、全国で約100万人いる私立高校生
のうち退学者数は2千人に上る計算だ。
http://www.asahi.com/national/update/0123/NGY201001220026.html