米ニューハンプシャー州、「不倫」の非犯罪化を検討
(CNN) 米ニューハンプシャー州議会が近く、約200年以上前に定められた「姦通罪」について見直すことになった。
不倫の非犯罪化法案提出に向けて準備を進めるティモシー・ホリガン議員によれば、
同州で最後に姦通罪で実刑判決が下されたのはいつなのか、まったく分からない状態だという。
過去に離婚経験もあるホリガン議員は、「不倫は人間関係のトラブルの元であるが、犯罪的行為ではない」と指摘。
密通行為は許されないものだが、警察当局などが捜査対象とする犯罪行為には当たらないと強調している。
ジョージタウン大学のジョナサン・ターリー法学部教授によると、米国では約20州に姦通罪があるという。
しかし、姦通罪の内容は「憲法違反だ」と指摘している。
一方で、保守派の一部からは、姦通罪の維持を望む声も上がっている。
ニューハンプシャー州法では、既婚人物が配偶者以外の男女と、あるいは既婚人物と未婚人物が、
それぞれ性的な関係を結んだ場合を「姦通」と定義。
最高で禁固1年、もしくはムチ打ち39回を科すと定めていた。
この刑罰内容は1992年に見直され、禁固刑がなくなって最高で1200ドルの罰金に「軽減」されている。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN201001180018.html