「ドラクエIX」発売8カ月で半額に ゲームメーカーが抱える中古市場対策
2010年01月16日11時20分
「ドラクエIX」発売8カ月で半額に ゲームメーカーが抱える中古市場対策
昨年7月11日に発売され、12月末時点で415万本というシリーズの国内最高出荷本数を達成した、ニンテンドーDS用ゲームソフト「ドラゴンクエスト IX 星空の守り人」。
国民的ヒットとなった名作が、発売からわずか8カ月後となる3月4日に、定価5,980円(税込)の半額、2,940円(税込)で発売されることがメーカーのスクウェア・エニックスから発表された。
異例の速さでの廉価版の発売にさまざまな憶測が飛び交う中、周辺事情を知るゲーム雑誌のライターは次のように明かした。
中略
活況を呈する廉価版市場だが、その裏にはメーカーのある思惑があるという。前出のゲーム雑誌のライターは次のように続ける。
「廉価版が発売される理由は、中古市場への対抗策です。中古ゲームの自由流通が、2002年に最高裁判決で合法だと認められ、現在は中古ゲーム店のほか、
ネットオークションで取引されています。当然、中古の流通では、メーカーには一切お金が入ってこないので、メーカーは苦肉の策として、定価を下げた廉価版を発売するのが慣例となりました。
ユーザーも一度人の手に渡った中古品よりは、廉価版の新品の方がいいわけです。今回の『ドラクエIX』も現在の中古市場が 3,000円程度なので、それに合わせた値下げでしょう。
また、一説には同社のPS3用『FINAL FANTASY XIII』が想定より売れ行きが悪いようで、その回収のためとも言われています」
3月には廉価版が発売されるため、「ドラクエIX」の従来品の買い控えが予想され、小売店は痛し痒しというところだろう。グラフィックがさらに美麗になり、ゲームの制作費は高騰を続け、
メーカーは苦戦を強いられているという。ゲーム業界の将来を憂うユーザーは、中古ゲームを買うよりは、廉価版を買うほうがいいのかもしれない。
http://news.livedoor.com/topics/detail/4552221/