局地的な大波発生か 10人乗り漁船不明で京大防災研分析
長崎・五島列島沖で10人乗り組みの底引き網漁船第2山田丸(113トン)が行方不明になった事故で、局地的に発生する大波「フリークウエーブ」が起きた可能性があることが
13日、京都大防災研究所の森信人准教授(沿岸災害)の分析で分かった。第2山田丸が消息を絶った当時の気象データを基に推定した。
森准教授によると、フリークウエーブは、同じ方向に進む波がいくつも重なって発生。突然、周辺の2倍以上の高さの大波になるとされる。分析結果によると、
現場付近の海域では前日の11日ごろから北北西の風が吹いており、波もほぼ同方向に進んでいた。
事故時は徐々に風が強まり、波も高くなる傾向があったが、航行が非常に危険な状況ではなく、気象条件を考えると、「三角波」発生の可能性は低く、
同方向の波が重なって大波が起きたとみられるという。森准教授は「フリークウエーブは予測が難しく、100トン以上の船でも大事故につながることがある」と指摘している。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100113/dst1001130903001-n1.htm