【秋元康が語るAKB48への思い】(上)「劇場で出会えるアイドルが勝因」 (1/5ページ)
2010.1.11 18:00
人気アイドルグループ、AKB48(エーケービーフォーティエイト)が東京・秋葉原の小さな劇場で産声を上げてから丸4年が経過した。
NHK紅白歌合戦で彼女たちの人気を全国区に押し上げ、世界にその実力を認めさせてきたのは、プロデューサーで作詞家、秋元康さん(53)だ。
AKB48はなぜトップアイドルの座を射止めることができたのか。今後、どこに向かうのかを秋元さんに聞いた。(村上智博)
−−AKB48の名前の由来は
基本的には意味はありません。
AKBは東京がTYOと書かれるように、秋葉原(アキバ)の頭文字を取った。
48は芝(シバ=48)さんというスタッフがいたからとか諸説あるが、ぼくの中のイメージでは商品番号。
それはお菓子でも車でも、できるだけ無機質でなければなりません。
そうすることで、AKB48がメンバーの夢を乗せたある種の学校、システムというのを意味しようとしたんです。
「この人がAKBです」というのであればそれで終わりですが、AKB48は未来永劫(えいごう)続いていく。
そうなると、できるだけ無機質で数字とアルファベットの組み合わせがいいということで、名前はできました。
−−AKB48の人気の秘訣(ひけつ)は
劇場から始まり、実際に行けば会えるようにしたことで、他のアイドルたちと差別化できた。
ぼくはずっとラジオやテレビでやってきて分かりますが、アイドルは人気に火が付くと早いが、燃え尽きるのも早い。
ロックアーティストも、初めはライブハウスでわずかなファンを集めてやっていたのが、
何度も繰り返して体力をつけ、大きいホールコンサートでやれるようになる。芝居も同じ。
ぼくはリアルタイムで野田秀樹さんの劇団の「夢の遊眠社」などを見てきましたが、一度刺さったファンは離れない。
野球部でもバレー部でも、とにかく走り、まず足腰を作るように、これまではファンに刺さるコンテンツになるよう、
足腰を鍛えた4年間でした。AKB48がネットアイドルであることも勝因でしょう。
長いので以下略
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100111/tnr1001111801005-n1.htm