JR東海は、平成37年に東京〜名古屋間で開業予定のリニア中央新幹線について、
神奈川県相模原市 付近から山梨県笛吹(ふえふき)市付近にかけての
約60キロの区間を、5年程度前倒しして32年ごろに開業させる方針を固めた。
同社はこれまで東京〜大阪間の全線開通を57年としてきたが、
一部区間の 開業前倒しで、名古屋以西区間の建設資金を早めに確保し、
早期の全線開通を目指す。
JR東海は現在、山梨県内でリニア実験線の延伸工事を実施中。
25年度末には現在の18.4キロから42・8キロに伸びる。
リニア中央新幹線はルート選定をめぐって、東京〜名古屋間をほぼ一直線で計画するJR東海と、
諏訪地方への迂回(うかい)を求める長野県との間で協議が難航。
先に実験線を東に延伸させ、早ければ26年度にも建設を始め、
32年度をめどに開業にこぎつけたい意向だ。
JR東海は「東京〜名古屋間をすべて一度に開業させなければいけないことはない。並行する東海道
新幹線と組み合わせれば、採算面でも問題はない」(同社首脳)としている。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100108/biz1001081410018-n1.htm