『民主に投票』50% 参院選 12月面接世論調査 高速無料化は不人気
2010年1月3日 朝刊
本社加盟の日本世論調査会が昨年十二月五、六両日実施した今年夏の参院選に関する
全国面接世論調査で「今選挙があるとしたら民主党に投票する」の回答は50%となり自民党の21%を上回った。
調査は約一カ月前で直近の民意を反映したとは必ずしもいえないが、昨年の衆院選で大勝した民主党への有権者の期待はなお高いことが示された。
望ましい政権の枠組みは「民主党単独」32%、現在の「三党連立」と「民主、自民両党の大連立」がそれぞれ28%と割れ、
民主党単独政権に有権者は比較的慎重だ。民主党マニフェスト(政権公約)の中で支持しない政策(複数回答)は
「高速道路無料化」が61%と不人気ぶりが際立った。
逆に、優先的に実行すべき政策(同)は「天下り・渡りあっせんの全面禁止」51%、
「公共事業など行政の無駄排除」42%が上位に並び、官僚や行政に対する厳しい見方が浮き彫りになった。
参院選への関心は、「大いにある」「ある程度ある」が計82%。「あまりない」「全くない」は計17%だった。
複数回答による参院選の争点は「景気・雇用・格差」68%、「社会保障(年金・医療・介護・福祉)」54%、
「税・財政改革」20%、「外交・安全保障」「政権の枠組み」14%の順で多かった。
民主、自民両党のほかの参院選投票先は、公明党4%、共産党3%、みんなの党と無所属が各2%、
社民党1%など。「投票したい政党、候補者はない」は13%だった。
【注】小数点一位を四捨五入した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010010302000080.html