【超速報】親戚来襲!!総員退避せよ!

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94 ラベル(長屋)
母「はい、コーヒー。ゆうちゃん、今何歳だっけ」
ゆうちゃん「なんだよ突然」
母「いいから、何歳だっけ」
ゆうちゃん「34歳だけど?それがどうかしたの」
母「そっかー34歳かー。大人になったわねえ」
ゆうちゃん「いきなりどうしたんだよw怖えな」
母「ふと思い出してね。ゆうちゃんが生まれた時のこと」
  予定日よりもだいぶ遅くてね、難産だったの。
  陣痛が来たのが夜中で、お父さん、ずっとついていてくれたのよ。
  生まれたとき、ゆうちゃんは小さかったけど
  お父さんもお母さんもわんわん泣いて喜んだのよ。
  看護婦さんたちも泣いてよかったですねって。」
ゆうちゃん「へー、大変だったんだな」
母「うん、でもゆうちゃんはすくすく育ってくれて、
  3歳で字も読めて、小学校の時は神童って言われてたのよねえ」
ゆうちゃん「やめろよ、古い話は」
母「毎年正月の親戚一同の新年会でゆうちゃん大人気だったわよね」
ゆうちゃん「そうだったかな」
母「そうよ、もう叔父さん達お年玉ふんぱつして、
  末は総理大臣か科学者かなんて言ってたっけ」
ゆうちゃん「もういいよ、昔のことは」
母「ゆうちゃん、これまで生きてきて一番嬉しかったことって何?」
ゆうちゃん「嬉しかったこと?そうだなー。小学生の時にスーパーマリオで初めて8−3クリアした時かな。」
母「・・・・そう。」
ゆうちゃん「なんつうかさ達成感っていうか、やり遂げたって感じがハンパなかった・・んだよ・・なあ。
       あれ・・あんな・・嬉しいこと・・・もう・・・ない・・かもな・・なんか・・・・眠くな・・・って・・・き・・・た・・・」
母「ゆうちゃん?」
ゆうちゃん「・・・・・・・・」
母「・・・・・・・・。お父さん・・・。」
父「・・仕方がなかったんだ。これで・・・よかったんだ・・・」