岩国市門前町のレンコン加工販売、広中食品の女性役員と社員の計3人が、農薬や化学肥料を使わないレンコン作りに取り組んでいる。
食の安全に対する消費者の意識の高さを実感して踏み切った。
「どこまで無農薬でできるか挑戦してみたい」と1年前、取締役の広中千佳さん(39)が企画。
社員の高橋友里子さん(23)と蔵田亜希恵さん(34)が賛同した。
去年4月、会社に隣接するハス田16アールを地元農家から借り、土を耕すところから始めた。
害虫のアブラムシは、木酢液と牛乳を混ぜた液体や手で防除。
活性ケイ素を含む土壌活性剤の使用などの工夫を重ね、出荷にこぎつけた。
山口県岩国農林事務所によると、12月11日現在、市内のレンコン農家には、化学肥料や農薬使用の3割減に取り組む県認定の「エコファーマー」が78人いる。
ただ「虫がつく」「出荷量が減る」などの理由で、完全な無農薬や無化学肥料栽培は前例がないという。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201001010094.html