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279 ピンセット(福岡県)
トヨタ 技術の伝承、待遇の改善を目的に期間工を正社員登用へ

トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)は2010年から、非正規雇用者約900人を段階的に社員へ登用する。
08年の景気の後退時に非正規雇用者の契約を更新しなかったことが「派遣切り」として厳しい批判を浴びたが、
各部署の正社員の比率を最低でも8割程度に高め、長期的視野に立って熟練工として養成していく。
インドや中国など新興国のメーカーの台頭で価格競争が激化する中、
あえて技術力に裏打ちされた高付加価値車づくりへかじを切ることで国内生産拠点としての存在意義を高める。

 同社幹部によると、社員登用の対象は全従業員約7600人(09年12月末)のうち、契約に期限のある期間従業員約900人。
09年末に数十人を対象に選考試験を実施し、今後も数カ月おきに登用していくという。

 同社は08年、世界的不況のあおりで大幅に減産。約800人の派遣社員の契約更新を見送った。
批判を浴びたこともあり、在庫調整が一段落した09年には、直接雇用の期間従業員として約900人を採用した。

 今回、正社員化を進めることで、再び減産を強いられたときに柔軟な対応が取りづらくなるが、
待遇の改善が労働意欲や帰属意識を高め、熟練が必要な新型車の生産立ち上げがスムーズになるといった利点が見込まれる。
さらに、自動車生産では、キズの有無を手で確かめたり、ドアの締まり具合を聞き分けるなど、
人の五感に頼らざるを得ない工程も多く、こうした技術の伝承がしやすくなるとしている。

 高級ブランド「レクサス」を生産するトヨタ九州は09年、最新型ハイブリッド車(HV)の「レクサスHS」と「SAI(サイ)」を投入。
ともに発売から1カ月で目標を上回る1万台超を受注し、10年後半にはHVの比率が50%を超える見通し。
同年には車両開発拠点を開設し、開発から製造まで一貫して担う体制づくりも目指すことから、
トヨタ自動車幹部は、国際競争力の強化に向け「高性能車で需要を掘り起こす体制を整えたい」としている。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/143823