ボビーがいなくなっても、ロッテは内紛の火種を抱えているようだ。
13日、ロッテ里崎が契約更改交渉を行い、2000万円ダウンの
1億3000万円+出来高でサインした。今季は124試合に出場し、
打率.234、10本塁打、49打点と振るわず。チームが5位に終わった
戦犯のひとりだけに減俸は当然。だが、契約更改後の表情は意外に明るく、
「来季の目標? 自分のできることをやるだけ」と笑顔を見せた。
さらに控え捕手だった橋本将がFAで横浜へ移籍した影響を問われて
「いてもいなくても一緒だからあんまり変わらない」と、大きく出た。
「里崎はここ数年バレンタイン前監督と配球面や野球に対する姿勢で、
たびたび衝突してきた。だが、同監督が解任されたことで、
来季から自分本位のリードができる。ライバルの橋本が移籍したことも
気分がよかったんじゃないか」(マスコミ関係者)とみる向きもある。
その一方で、投手陣の中には「打撃もよく肩も強いが、里崎とは
バッテリーを組みたくない」という声もある。里崎は投手の持ち味やその日の調子よりも、自分の考えを優先するリードが不評らしい。
この日、里崎の後に契約更改を行った渡辺俊も「(橋本とは)個人的には
ずっと一緒にやりたかった。いなくなるのは寂しい」と感慨深げに話していた。
橋本を慕う若手の中には、移籍に肩を落とす者が少なくないという。
今後は里崎のサインにクビを振る投手が増えるかもしれない。
(日刊ゲンダイ2009年12月14日掲載)
http://news.livedoor.com/article/detail/4508260/