米フォード・モーターは21日、約4万人の米工場従業員を対象に早期退職者の募集を
始めることを明らかにした。削減数の目標などは示していない。
全米自動車労組(UAW)が先月、フォードが求めた労務費の削減案を否決したのを受けた措置。
同社は7月に続き、今年2度目となる早期退職者の募集で米国事業のコストを削減する。
フォードの広報担当者が
「余剰人員を減らすため、来年1月にかけて早期退職者を募集する」と述べた。
UAWに加盟するフォードの米工場労働者の大半が対象となる。
応募者には4万〜5万ドル(約360万〜450万円)の現金や2万5000ドル分の新車購入券などを支給する。
フォードはUAWに対して労働条件をゼネラル・モーターズ(GM)などと同等に
改めるよう求めたが、組合員投票で否決された。同社のムラーリー最高経営責任者
(CEO)は先週、日本経済新聞などに「UAWに再度要求するつもりはない」と
語ったが、GMなどに比べ高コストとなるのを防ぐため、追加の人員削減に踏み切る。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091222AT2M2201622122009.html