この先どうなる? 宅配便界勢力図 ヤマトvs佐川vsペリカンvsゆうパックvs西濃vs福山

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1 プリズム(愛知県)

この先どうなる? 宅配便業界勢力図

国土交通省によると、トラックを使った宅配便の2008年度取り扱い個数は下記の通り。

1位......ヤマト運輸(宅急便) 12億3053万個 シェア38.7%
2位......佐川急便(飛脚宅配便) 10億6110万個 シェア33.4%
3位......日本通運(ペリカン便) 3億2786万個 シェア10.3%
4位......郵便事業(ゆうパック) 2億7706万個 シェア8.7%
5位......西濃運輸(カンガルー便) 1億2761万個 シェア4.0%
6位......福山通運(フクツー宅配便) 1億2408万個 シェア3.9%
この上位6社で、市場の99%以上を占めている。

ずっと成長を続けてきた宅配便業界だったが、不況の影響を受け、2008年度の取り扱い個数は初めて
減少に転じた。特に、西濃運輸以下のランキング下位企業は、取り扱い個数を大きく減らしているところが
多い。また、燃料費の高騰や、温暖化ガス排出問題への対応といったコスト増も、各社にとって頭の痛い問題だ。

そこで競争力を高めるために、合併や業務提携といった手段を選ぶ企業が現れるのは、とても自然な
ことだろう。こうしたなか、ペリカン便とゆうパックの統合が成立すれば市場の2割近いシェアを占めることとなり、
それぞれ3割以上と高いシェアをもつヤマトと佐川への追撃態勢が整うのだが、果たしてこの先はどうなるのだろうか?

各社の今後を占う上で気にとめておきたいのが、分野が変わると、勢力図が大きく異なるということだ。
トラックを使った宅配便の分野では、上記の通り、ヤマトと佐川の2強が抜きん出ているが、飛行機などを
使った宅配便では、日本通運の「スーパーペリカン便」が37.4%のシェアを占めてトップ。佐川の「飛脚航空便」が
35.9%で2位につけている。また、近年拡大しているメール便の分野では、郵便事業の「ゆうメール」が 48.4%の
シェアで1位、ヤマトの「クロネコメール便」がシェア44.6%で2位となっている。

http://4510plan.jp/360/newscolumn/13267/