夏秋いちご:「栃木25号」出願 収量多く味も良し、1年通じ県産供給へ

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1 絵具(千葉県)

 県は18日、夏秋(かしゅう)期(7〜11月)のいちごの需要に対応する夏秋いちご「栃木25号」の
品種登録を農林水産省に出願したと発表した。同時期のいちごは主に業務用の需要だが、これまで
米国などからの輸入が8割以上を占めている。県の主力品種「とちおとめ」の生産時期は秋から
翌春にかけてで、新品種の誕生により1年を通じて栃木ブランドのいちごを市場に供給するのが狙い。

 「栃木25号」は県農業試験場のいちご研究所(栃木市)で初めて開発した品種。これまでの夏秋いちご
「とちひとみ」は、標高が高い地域でしか栽培できなかったが、新品種は標高200メートル程度から生産が可能という。

 また、とちひとみに比べ、収量が約1・5倍と多く、病気にも強い。夏秋期のいちごは主にケーキ用などに
使われるが、新品種は食味が良く、生食用としても期待できるという。

 新品種について、福田富一知事は「栃木県のいちごは41年連続生産量日本一を保っているが、時期は
秋から翌春までで、1年を通して『いちごの国栃木』の仕掛けができる」と話している。
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20091219ddlk09040085000c.html