ベトナムの2009年の新車販売が過去最多の11万5000台に達する見通しとなった。
ベトナム自動車工業会(VAMA)の立花昭人会長(トヨタ モーター ベ
トナム社長)が明らかにした。先進国や中国などと同様に導入された減
税策が、消費者の購買意欲を刺激。年後半に鮮明になった景気の回復
基調も販売増を後押しした。
東南アジア諸国連合(ASEAN)域内でベトナムの市場規模はフィリピン
やシンガポールと肩を並べる水準に達した。域内でトップグループのタイ、
マレーシア、インドネシアとはなお差が大きいものの、急拡大で2番手の
一団に入った。道路や駐車場などインフラ需要につながる可能性もある。
ベトナムでは第3四半期以降に乗用車を中心に需要が急回復。車両
登録税と付加価値税の減税によって、ハノイやホーチミンといった都市
部などで販売が急増した。この結果、通年では経済危機の影響で深刻
な販売不振に陥った年前半の落ち込み分を取り戻し、販売総数は前年
実績より約4%増加する見通しとなった。
http://car.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=AS2M1502C%2015122009