【仏】 プラスチック容器や缶に含まれる化学物質が腸に悪影響  乳がん、肥満、早熟なども

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1 鑢(埼玉県)

プラスチック容器やドリンクの缶に使用されているビスフェノールA(BPA)が腸の機能に悪影響を与えることがわかったと、
フランス国立農業研究所(National Institute of Agronomic Research)が14日の米科学アカデミー紀要
(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表した。

研究チームは、人体にとって安全とされる1日あたりの摂取量の約10分の1に相当するBPAを、
マウスに服用させる実験を行った。すると、このようなごく少量でも、消化管の機能が衰えることがわかった。

人の腸の細胞にも同様の実験を行ったところ、BPAは腸の浸透性を弱め、消化管の炎症への免疫系の反応を鈍らせることがわかった。

BPAはポリカーボネートのプラスチックやエポキシ樹脂の生産時に使用され、ほ乳瓶やプラスチック容器、
食べ物や飲み物の缶、虫歯予防のシーラントなどに含まれている。

プラスチック製品から浸出したBPAは、たとえ少量であっても、乳がん、肥満、早熟などの深刻な健康被害を招くとする研究結果は、
過去10年間に130以上報告されている。今回の研究は、初めて、BPAが吸収される臓器に着目したものだ。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2674897/5043628