英 日本製高速鉄道が運行開始
鉄道発祥の地・イギリスで、日本の大手メーカーが初めて走らせる高速鉄道が14日、営業運転を開始しました。
これまで2時間近くかかった所要時間を74分に短縮したということで、速くて時間に正確な日本の鉄道技術に
期待が高まっています。
この高速鉄道は、ロンドン中心部と南部のドーバーを結ぶおよそ100キロの区間で、日本の大手メーカー「日立製作所」が、
車両の整備も含めておよそ700億円で受注したものです。初めての営業運転となった14日には、ブラウン首相も
到着ホームに姿を見せ、「これがイギリスの高速鉄道の将来の青写真となるよう願っている」と期待を述べました。
日本のメーカーが手がける初めての車両は、在来の線路を使ったミニ新幹線方式での運行ですが、これまで2時間近くかかった所要時間を
74分に短縮したということです。イギリス国内の鉄道は、設備の老朽化などによって時間の遅れや運休が目立ち、利用客は「何より速くて、
時間が正確なのがありがたい」などと話していました。日立では「日本で培った鉄道技術がこちらでも評価された」と話しており、
今後は、ヨーロッパ大陸などへも売り込みを図る方針で、高速鉄道は、日本が輸出する新たな主力商品になりつつあると言えそうです。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014409991000.html#