下田・服部に単年提示 契約交渉
J1広島の契約更改の交渉が10日、広島市西区のクラブ事務所であり、3人が交渉に臨んだ。クラブ側は今季リーグで15ゴールを決め、J1個人得点ランキング4位タイに入った日本代表FW佐藤寿人(27)に複数年契約、
GK下田崇(34)とMF服部公太(32)の両ベテラン選手には単年契約を提示した。3人とも次回以降の交渉での合意を目指す。
▽最年長34歳の下田 「ほっとした」
下田は2008年7月に左ひざを手術した。今年6月に復帰し、リーグ戦18試合でベンチに入ったが、この2季は公式戦出場がなかった。「2年間、試合でプレーできなかったのに、契約の意思をいただき、少しほっとした」と、心境を明かした。
1994年に広島・皆実高から加入して広島一筋。チーム最年長になった。「選手としては出場機会を求めたい思いもある」と、プレー機会を求めた移籍も選択肢の一つに入れている。
一方で、「急成長しているチームで、やっていきたい気持ちもある。サブのGKも必要」。リーグ4位。天皇杯全日本選手権の結果でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場することになれば、ハードなシーズンが待つ。
「若い選手の勢いだけでは、うまくいかない時期もあるはず」と、ベテランの役割も分かっている。
織田秀和強化部長は「ひざはよくなっているし、実績もある。統率力や技術は広島で1番。戦力として計算できる」と、元日本代表GKを評価している。
下田は「どうするかは、今から考える。自分で決める」と話した。現段階で他クラブから獲得オファーは届いていない。(広重久美子)
下田さん
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