バスケ通じ農産物PR JA沖縄・キングス連携
プロスポーツとタッグを組んで幅広い年代に食の安全と国内農業の役割や地産地消を訴えようと、
JA沖縄中央会(赤嶺勇会長)はプロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングスと
パートナー関係を構築。試合やスポーツ教室などを通して子どもや青少年層へのアピール力を強化する。
キングスのホームゲーム会場で黒糖やシークヮーサーなど沖縄の特産物を無料配布するほか、販売ブースを設けたりする。
来年1月にはJAおきなわとキングスがホームページで相互にリンクし、閲覧者を互いに誘導、ネット通販などでも協力を進める方針だ。
今月19日には宜野湾市立体育館で「ライススポーツセミナー」を開く。
小学生ら約130人に、キングスの県出身選手らがバスケットの基本技術を指導、ミニゲームを楽しむほか、
トレーナーによる栄養教室も予定されている。JAは県産食材を使った弁当の食事会を企画。
日本と沖縄の食に関する資料展示などで親子で食と農業を考えてもらうきっかけとする。
昨季のリーグ覇者で今季も好調なキングスのパートナーとなることで、
小学生のミニバスケを含め競技人口の多いバスケットを通して親子や若者など、
通常はJAがチャンネルを持たない層に正しい食習慣を呼び掛ける食育と地元農産物の消費・販売の場ができる。
ホームゲームでは全国から沖縄にブースター(ファン)が集まるため、
JA提供の特産物はファン向けに沖縄らしさをより強く演出でき観戦の魅力づくりにつながるというキングス側のメリットもある。
「試合を機に県外ファンが沖縄の農産物ファンになってくれるかも」(JA沖縄中央会)との皮算用も。
今季のパートナー関係は、JA全中が進める「みんなのよい食プロジェクト」の一環。
来季以降の形態は今後検討するが、県JAグループは協力関係を深めることで県産農畜産物の発信力強化につなげたい考えだ。
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-12-12-M_1-007-1_004.html