ネットと政治の距離が近づいている。Twitterやブログを使う政治家が増え、有権者が各党のマニフェ
スト(政権公約)と自分の考えをマッチングするサービスも広く使われるようになってきた。
ネットが導く「民主主義2.0」とは――12月7日の「ウェブ学会シンポジウム」で、批評家の濱野智史さん
や東浩紀さん、ジャーナリストの津田大介さんなどが、ネット時代の政治のあり方などについて議論。
“Twitter議員”こと藤末健三 参議院議員(民主党)が、政治現場でのネット活用について話した。【岡田有花】
●初音ミクよ、出馬せよ
日本の民主主義制度は限界に来ているという共通認識の上で、ネットが可能にする新たな民主主義の仕組みについてのアイデアも出
た。
「バーチャルなキャラによる政治家がいてもいいじゃない」――濱野さんは、「キャラクラシー」(キャラクター民主主義)を提案する。イデオ
ロギーが似た人たちが、初音ミクのようなバーチャルなキャラクターを共同で作って政治家にし、自らの声を政治に反映させようというも
のだ。
ミク作品に情熱を傾けるネット上の「P」(プロデューサー)のようなエネルギーやコラボレーションを、政治の世界にも活用しようという考え
方だ。キャラの裏では、匿名ユーザーが政策を書いたり、PR動画を作ったり、キャラの忠実な「エージェント」として国会に参加したりする。
ソース
http://excite.co.jp/News/it/20091207/Itmedia_news_20091208013.html