ニュー速数学研究部

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【秋山仁のこんなところにも数学が】(95) 遠隔通信の符号、能率的な作り方 (1/3ページ)
2009.12.12 07:00
モールス信号などの遠隔通信に関する能率的な符号の設計について考えてみましょう。
英語のアルファベットの各文字を0と1からなる2進系列(または“トン”と“ツー”からなる系列)によって表すとしましょう。
2進系列の集合を符号と呼びます。アルファベットは全部で26文字ですから、各系列の長さは5(24<26<25)で十分です。
ある文を伝えるために、その文の文字の代わりに、文字を表す一連の2進系列を送信します。
受信側では受信後、その0と1の一連の系列を長さ5ずつの系列に区切れば、対応する文字を認識できます。
しかし、アルファベットの文字は同じ頻度で現れません。たとえば、文字eやtは、qやzよりずっと頻繁に現れます。
使用頻度の高い文字は短い系列で、そうでない文字は長い系列で表せば、その一連の系列の全体の長さは短縮され、能率的です。
その際、各文字が、長さの異なる系列で表されているので、
受信後、一連の長い2進系列を、どこで区切ればひとつずつの文字に対応するようにできるかが問題になります。
(以下略)

http://sankei.jp.msn.com/science/science/091212/scn0912120703000-n1.htm