規制強化か、プラス活用か…「子供とケータイ」めぐる動きが活発化
2009.12.11 20:17
「小中学生とケータイ」のあり方を問う動きが活発化している。
石川県では子供に携帯電話を持たせないよう保護者に努力義務を課す条例が来年1月から施行され、
東京都、埼玉県でも子供が出会い系サイトなどにアクセスすることを防ぐフィルタリングの規制強化などの条例改正を目指している。
一方、携帯電話で子供が悩み相談や受験勉強ができるサイトも人気で、「規制」よりプラスの活用で“ケータイ問題”の改善を目指す動きも出始めている。(鵜野光博)
■業界も危機感
年明けから小中学生の携帯電話所持が「原則禁止」になる石川県。
県は12月、「みんなで考えてほしい 携帯ルール」と呼びかけるチラシを10万枚、ポスターを2千枚作成し、各学校や公共施設に提供。
条例施行のスムーズな滑り出しを目指している。
石川県の条例は所持規制にまで踏み込んだ点が突出しているが、フィルタリングサービスの規制強化も同時に盛り込まれており、
これは今年7月に条例を施行した兵庫、来春の改正を目指す東京、埼玉の各都県の条例と共通している。
今春施行された国の「青少年インターネット環境整備法」はフィルタリングを義務づけたが、保護者が申し出れば解除が可能だ。
これに対し、兵庫などの条例は解除に当たって特別な理由や保護者の本人確認などを条件に加えた。
兵庫県では「販売店からの聞き取りでは、解除率が減少している」(県青少年課)という。
携帯業界は、「ケータイは“悪”」という流れに危機感を募らせている。
全文
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091211/crm0912112027031-n1.htm