南アフリカのズールー(Zulu)の王が、エイズのまん延を
防ぐために割礼の習慣を復活させる意向だと、南アフリカ通信(SAPA)が6日報じた。
グッドウィル・ズウェリティニ(Goodwill Zwelithini)王は5日、ズールーの
伝統行事に出席し、「HIVやエイズと闘うためにも、若い男たちに対する
割礼の儀式を復活させたいというのがわたしの意志だ」と話した。
包皮切除を行った男性ではHIVへの感染確率が半減するとした一連の
研究結果を受け、世界保健機関(WHO)は2007年以来、エイズ対策の一環として、
男性の包皮切除を推奨している。
ズールー人は伝統的に割礼を行ってきたが、19世紀初頭にズールー王国を建国した
シャカ王(King Shaka)により廃止された。割礼の儀式は数か月を要し、王がその間、
若い戦士たちを徴集できないというのが、廃止の理由だった。
クワズールー・ナタール(KwaZulu Natal)州政府も現在、割礼の復活の
可能性について、ズウェリティニ王と話し合いを重ねている。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2672691/5015143