さくらだもん。映画化して復活するもんっ！

桜田門外ノ変」映画化支援の会事務局長・三上靖彦さん　／茨城

水戸市の千波湖畔に江戸城の桜田門を“復元”する作業が進んでいる。来年秋に公開予定の映画「桜田門外ノ変」（佐藤純彌監督）のオープンセットだ。
映画の総製作費は１０億円以上。邦画界では久々の大型時代劇の仕掛け役を果たした。

きっかけは３年半前。まち起こしに携わる地元の仲間数人が集まった席で、水戸藩開藩４００年（０９年）に合わせた映画作りの構想が持ち上がった。
「水戸藩の歴史は消耗品ではなく蓄財。なぜこれを生かさないのかという思いがあった」

本業の傍ら、夜間や休日を利用して関係各所と交渉を重ね、実現にこぎつけた。地域発案型の映画が大手の配給で全国公開されるのは異例のことだ。
数々の大作を手がけた佐藤監督をして「三上さんの熱意に完全に負けた」と言わしめた。

この１年で史跡巡りなど映画に関連する約６０の催しを開き、約５０００人を集めた。資金集めなどに課題は残るが、エキストラには既に９００人以上の申し込みがあり、手応えを感じている。

「地元の人があまりにも地元の歴史を知らない。映画作りをきっかけに景観の工夫や誇りを持って地元を語れるきっかけにしてほしい」
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20091208ddlk08070294000c.html