英水道最大手、市民の「うんちパワー」でコスト削減に成功
英水道最大手テムズ・ウォーター(Thames Water company)は7日、顧客の排せつ物を燃やすことにより
コスト削減に成功したと発表した。
テムズ・ウォーターは、下水道の排せつ物から再生可能エネルギーを生み出す「うんちパワー」で、前年
1500万ポンド(約22億円)の削減を達成した。
同社はロンドン(London)とテムズ川(River Thames)流域の1360万人の汚水を処理している。2008-09年は、
汚物や汚物由来のメタンの燃焼により、1年間に必要なエネルギー量の14%をまかなうことに成功したという。
エネルギーを取り出す方法には、乾燥した「固形大便」を燃やす「熱破壊」と、下水の汚泥から出るメタンを
燃やす「嫌気性消化」処理が用いられた。
テムズ・ウォーターの気候変動対策マネージャーのキース・コルクホーン(Keith Colquhoun)氏は、気候変動
対策について、皆で取り組まなければならない問題だと述べ、デンマークのコペンハーゲン(Copenhagen)で
開催中の国連気候変動会議に出席中の代表団に対し、熱気あふれる議論だけにとどまらずに成果を上げる
よう注文をつけた。
「皆で行動を起こさないといけないんだ。そして、われわれの場合、それはうんちパワーも含まれるということだ」
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2672544/5012289