http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20091208/plt0912081623007-n2.htm 自民党の舛添要一前厚生労働相が私的勉強会を立ち上げ、14日に初会合を開く。将来を担う若手の人材育成が主目的だ。
ただ、自民党内には存在感が薄い谷垣禎一総裁の代わりに舛添氏の総裁就任を待望する声も多いだけに、永田町では
「舛添派の旗揚げ準備か」「将来の新党含みでは」との憶測も飛び交っている。
勉強会には、北海道1区で杉村太蔵氏を相手に自民党公認を勝ち取ったものの8月の総選挙で落選した長谷川岳氏(38)ら、
選挙中に舛添氏が応援に入った新人のほか、落選中の前衆院議員や国政を目指す地方議員など現時点で20人を超すメンバーが参加する予定だ。
政策は当然として、次期総選挙をにらみ選挙運動も指南。2001年参院選比例代表で最多得票した実績を踏まえ、演説の仕方、マスコミ対応も教える。
関係者によれば、舛添氏側がコアメンバーに声をかけたのは11月中旬で、当初は国会議員経験がないことが参加条件だったが、
希望が多かったため落選組にも門戸を開いた。若手現職議員からも、出席希望の申し入れがあったという。
舛添氏周辺は「先の総選挙で若手が大量落選したうえ、派閥の人材発掘、教育機関としての機能が落ちている。
誰かがやらないと自民党がジリ貧になる」と勉強会設立の意図を説明。
“生徒”側からも「舛添氏は介護の経験を厚労相としての政策実現に生かした。現場の声と法律をつなげる力を持っている。
政策、選挙の両面で純粋に学びたい」(長谷川氏)と期待が高い。
ただ、各種メディアの世論調査で人気が高く、党総裁候補ともいわれる舛添氏が“教育と人材発掘”という従来の派閥機能を行うとなれば、
政局臭を感じないほうが変というもの。自民党内には「勉強会が盛り上がれば、ゆるやかな政策集団になるかもしれない。
舛添氏は初当選以来無派閥で、党内基盤がないが、これをきっかけに舛添派に近い基盤を作ろうとしているのでは」(関係者)との見方もある。
つづく