鳩山総理は閣僚から無視されて独りぼっち
独りぼっち?の首相 「子ども手当」…閣内黙殺 方針明示も異論反論
2009.12.10 11:24
鳩山由紀夫首相の発言が閣僚から「無視される」という異常事態が続出している。子ども手当や
環境税で、首相が明確な方針を示したにもかかわらず、その後、閣僚が平然と異論反論。首相の威
信を揺るがしている。(酒井充)
首相の発言無視といえば長妻昭厚生労働相かもしれない。テーマは来年度に実施する子ども手当。
政権発足直後から、国と地方の負担分担論議があった。
突如、裁定を下したのは鳩山首相だ。首相は10月20日、「全額、国が負担するのは当たり前」
と珍しく断言。「この方向で必ずまとめる」とまで言い切った。総務省関係者は「流れが決まった」
と笑顔をみせた。
ところが、首相が言い切ったにもかかわらず、長妻氏は12月に入ると、現在の児童手当の地方負
担分約5700億円を財源に充てる案を念頭に「地方負担が選択肢としてある」とあっさり首相の決
意を否定。首相の女房役、平野博文官房長官も「国と地方が互いに支えあう考え方もある」と、あっ
さり語ってしまった。
「環境税(地球温暖化対策税)」でも同じ構図が繰り返されている。
首相は2日、約2兆5千億円の減収になる揮発油税などの暫定税率廃止と、約2兆円の増収を見込
む環境税導入を一体化しようとする「衣替え構想」を一刀両断に否定した。「国民に『正しいやり方
じゃない』と批判される」。首相としては最大限の否定で、メディアも大きく取り上げた。
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