【エクセル不況】GDP、データの入力ミス発覚で0.2%ダウン
内閣府は7日、08年度の国内総生産(GDP)について、2日に発表した確報値に誤りがあり、訂正すると発表した。
統計作成時に一部のデータ入力を誤った。08年度の実質GDPは前年度比3.7%減(訂正前=3.5%減)、
名目GDPは同4.2%減(同=4.0%減)となり、マイナス幅が拡大した。
7日に記者会見した内閣府の津村啓介政務官は、「あってはならないことで、深くおわびする」と述べ、
GDP統計を担当する岩田一政・内閣府経済社会総合研究所長に対し、口頭で厳重注意したことを明らかにした。
今後、複数の職員による相互チェックを徹底するなどの対策を取るという。
内閣府によると、パソコンの表計算ソフトで統計を作成する際に、個人消費の項目の一部で誤ったデータを入力した。
このため、09年1〜3月期の個人消費の下落幅が本来より小さくなり、GDP統計全体に影響が及んだ。
内閣府は2日午後に08年度GDPの確報を発表。このデータをもとに同日、09年度7〜9月期のGDP2次速報を
計算していたところ、ミスの疑いがあることが判明。08年度確報を再点検したところ、もう1カ所のミスが分かったという。
GDP統計を巡っては、05年4月に消費税率などの計算ミスが判明し、データが大幅に修正されたことがある。
http://www.asahi.com/business/update/1207/TKY200912070368.html