朝鮮戦争を逃れて国有地を不法占拠→市営住宅をGET
伊丹空港の滑走路からほんの50メートルほどの場所に、およそ3ヘクタール空き地が広がります。
中村地区。
在日韓国・朝鮮人集落の跡地です。
第二次世界大戦中、伊丹空港の前身、大阪第二飛行場拡張のため朝鮮半島から多くの労働者が動員され、家族とともに隣接する宿舎に暮らし始めました。
戦後、朝鮮戦争を逃れて半島からも大勢の人が集まりました。
その当時の生活がおよそ50枚の写真に記録されています。
しかし国有地の中村地区での生活は「不法占拠」とされ、道路も下水道もない
バラック小屋で住民たちは、飛行機の轟音や差別に苦しむ劣悪な環境での暮らしを余儀なくされました。
その後、国は中村地区の自治会との交渉をかさね、近くに市営住宅を建設。
先月はじめ、95世帯の住民が移転を完了しました。
写真展では当時の過酷な生活環境にもかかわらずこの土地を「故郷」と慕い、
たくましく生きていく住民たちの姿が紹介されています。
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE091208173200302836.shtml