人権派として有名な飯田正剛弁護士が7年間で3000万円脱税 【元・人権擁護委員会委員長】
東京弁護士会の人権擁護委員会委員長を歴任し、薬害エイズ事件などの大型裁判の
弁護人も務めたことがある飯田正剛(まさよし)弁護士(55)が、東京国税局の税務調査
を受け、平成20年までの7年間で約3000万円の所得隠しを指摘されていたことが7日、
分かった。経理ミスなどを含む申告漏れ総額は約6000万円で、追徴税額は重加算税
などを含め2000万円以上に上るとみられる。
複数の関係者によると、飯田弁護士は弁護士報酬のほか、経費、生活費などを各口座で
管理していたが、税務調査の過程で、収入の一部を弁護士報酬口座とは別の口座で長年
にわたって管理し、申告していないことが判明。東京国税局は悪質な仮装・隠蔽(いんぺい)
に相当するとして、約3000万円を所得隠と認定したとみられる。
飯田弁護士は早大卒業後、昭和58年に司法試験に合格し、61年に弁護士登録。
人権問題を中心に、名誉棄損訴訟に数多く携わっている。
芥川賞作家の柳美里さん作「石に泳ぐ魚」でモデルとされた女性が名誉を傷つけられたとして、
出版差し止めを求めた訴訟の原告側弁護団の一員となったほか、政治家の介入の有無などが
争われたNHK番組改変訴訟では原告の市民団体側の弁護団長も務めた。
このほか、薬害エイズ事件や故・三浦和義氏がマスコミを名誉棄損で訴えたロス疑惑訴訟、
ライブドア事件をめぐる訴訟の弁護団にも名前を連ねた。
弁護活動以外では、東京都渋谷区のアパートで東京電力の女性社員が殺害された事件で、
女性の実名報道などの基準に関する公開質問状を他の弁護士とともにマスコミ各社に送付。
秋田連続児童殺害事件では、東京弁護士会の人権擁護委員会委員長としてメディア取材の
過熱状況を調査するため現地入りしている。
飯田弁護士は産経新聞の取材に7日現在、応じていない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091208-00000052-san-soci