戦闘機プロペラ出土 旧陸軍調布飛行場
2009年12月03日
旧陸軍調布飛行場(三鷹、調布、府中市)の三鷹市側の敷地から、軍用機3機のプロペラと機体の頭部が発見された。陸軍の主力戦闘機だった「飛燕(ひえん)」と、飛燕を改良した「五式戦闘機」のものとみられる。
同飛行場から戦闘機のプロペラが見つかったのは初めて。市教委は貴重な歴史遺産として、公開を含めて保存・活用方法を検討している。(佐藤清孝)
見つかったのは、三鷹市が都立武蔵野の森公園の一角で進めている大沢総合グラウンド整備工事(約5ヘクタール)の野球場予定地。11月中旬、深さ約2メートルから3枚羽根のプロペラ三つが出土した。
その後、プロペラが埋まっていた約50センチ下から機体の頭部の一部も発見された。
プロペラはかなりさびついていた。どれもかなり腐食が進み、長さは1.2メートル〜0.5メートルほどしか残っていない。
市教委が航空ジャーナリスト協会理事の小室克介さん(73)=調布市若葉町=に調査を依頼したところ、プロペラ部品の特徴から二つが「飛燕」で、もう一つが改良型の「五式戦闘機」とわかった。
また、機体の頭部はスピンナー(回転帽)と呼ばれ、プロペラにつながる。直径50センチ、長さ50センチで、一部腐食しているが、原形をとどめていた。
一緒に出土した、「五式」の特徴を示す部品を組み合わせたところぴったりと合い、「五式」と確認された。
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