大学4年生「高校授業料無償だ?修学旅行代、クラブ活動費、参考書代もどうにかしろカス」
病気や自殺で親を亡くした遺児家庭の母子約300人が6日、教育費の公的助成や就労支援の強化などを求めて銀座(東京都中央区)の繁華街をデモ行進し、
むしろ旗やプラカードを手に「遺児は大学進学を我慢して働いている」「子どもの貧困対策基本法の制定を」などと声を張り上げた。
デモは、遺児の進学を支援する「あしなが育英会」(千代田区)が主催する「遺児と母親の全国大会」の一環。
同大会会長の大学4年、森本早紀さん(21)は「鳩山政権が高校授業料の無償化を打ち出しているが、
学校では授業料以外にも修学旅行代やクラブ活動費、参考書代もかかる。給付型の奨学金や相談窓口の整備が必要だ」と訴えた。
デモに参加した大学生と高校生の3児の母、若桑圭子さん(45)は「子どもたちは学費もすべて自力で賄ってきた。
学校生活も進学も、いくらかかるかをまず考えてしまい、チャンスを広げてあげられなかった。何の不安もなく教育を受けられる社会にしてほしい」と話していた。【市川明代】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091207k0000m040048000c.html