年越しについて民主・社民内で激しい議論…年越しプランの相違で社民、連立離脱の可能性

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1 アルコールランプ(dion軍)

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題は2日、さらに迷走した。決着を来年に先送りすべきだとの声が
閣僚メンバーや民主党内から相次ぎ、越年の可能性が出てきたためだ。社民党が日米合意に沿った形での
年内決着に反対し、連立離脱も辞さない構えを示したことを受け、連立枠組みを守るための判断だが、越年は
日米合意の白紙化につながりかねず、両国関係に深刻な影響を与える可能性もある。 (三浦耕喜)

北沢俊美防衛相は2日、神奈川県横須賀市の防衛大学校での講演で「解決が年を越しても、日米間が不穏な
空気になることはない」と発言した。
北沢氏は岡田克也外相とともに年内決着を主張。来年1月24日には移設先の辺野古を抱える名護市の市長選挙
がある。市長選で移設反対派の候補が勝利した場合、日米合意の実現が極めて困難になる。北沢、岡田両氏は
日米関係に影響を与えないため、市長選前に結論を出すべきだとの立場だった。
その北沢氏が一転越年を容認。平野博文官房長官も2日の記者会見で「連立を組んでいるから、議論せずに年内
ということにはならない」と発言したほか、鳩山由紀夫首相も「連立政権であることは大事にしたい」と含みを持たせた。

閣僚の1人は2日、「(年内決着の)潮目が変わった。もはや政策の筋論ではなく政局だ」と指摘。参院で単独過半数を
持たない民主党にとって、社民党が連立離脱すれば、来年の通常国会の運営は極めて難しくなる。こうした情勢を踏まえ
社民党との連立維持を優先すべきだとの空気がここにきて拡大。結論を来夏の参院選後まで先送りするシナリオも出ている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009120390070849.html